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清水正の著作 D文学研究会発行本 グッドプロフェッサー
二十四日は諸会議の合間をぬって芸術資料館で開催されていた彫刻展を観る。河邉ありささんの作品には、木自体が潜めているエロスと母性が発掘されている。そばに立つだけで大いなる癒しを感じるが、同時に母性のテリブルマザーの側面、その威圧的なグロテスクな圧迫感もおぼえる。野口由里子さんは、学部二年生の時にわたしの「マンガ論」を受講していたので顔見知りであったが、今回初めて彼女の作品を見た。ギリシャ神話から抜け出て来たような妖しく美しい彫像が、作者自身の内的諸相とあい重なって表現されている。見る角度によってさまざまな表情を見せるのも面白い。
河邉ありささんの作品