平野圭子さんの絵を見る

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午後一時過ぎ熱暑の中をウォーキング。途中、我孫子市民プラザギャラリーに寄り「第26回鳩美会油絵展」をのぞく。会場に入って奥に進むとその左正面に手賀沼の風景を描いた「初冬」があった。作者は平野圭子。さらに進んで行くと再び足がとまる。「白神山地」である。作者は平野圭子。平野圭子か、と思い、さらに進むと燃える赤が画面いっぱいに炎上している「中尊寺」。おや、と思い、作者名を見ると平野圭子。受付で「平野さん、いらっしゃいますか」と聞くと、紹介してくださった。若い、情熱的な方かと思いきや、今年八十歳になるということであった。画歴三十年。「初冬」は十年前の手賀沼を描いたとか。「中尊寺」は昨年描かれた作品とか。驚異的な情熱を秘めた作品で、見ていると心が騒ぐ。八十年の人生の喜怒哀楽の重さが激しく、さりげなくキャンバスに刻まれている。厳しく、激しく、しとやかに、描かれ、押さえ込まれている。短い時間ではあったが、圭子さんのご家族の方にもお会いできた。デジカメの電池切れで、思うような写真撮影ができなかったが、一枚だけかろうじてご家族の写真が撮れた。残念ながら圭子さんのご子息の奥様が完全に陰に隠れ、中二のお孫さんは右端に右腕が写っているだけとなってしまった。





平野圭子さん(左)