「林芙美子と屋久島」の展示開始

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清水正の新刊案内林芙美子屋久島』 (D文学研究会・星雲社発売)は日本図書館協会選定図書に選ばれました。
A五判並製160頁・定価1500円+税


江古田校舎西棟・図書館内の展示コーナーで林芙美子屋久島」のテーマで展示しています。林芙美子屋久島に取材旅行したのは昭和25年4月である。芙美子がメモを残した文芸手帖、屋久島で撮影された写真を整理した主婦の友社のアルバムなど、新宿歴史博物館から期間限定でお借りした重要資料も展示しています。
林芙美子屋久島に着いてすぐに安房館に寄り、その日一泊している。しかし、私が屋久島ショップで入手した「屋久島文学散歩」では、芙美子は安房館に十日も滞在して「浮雲」を執筆したことになっている。芙美子自身が文芸手帖に記したメモによれば、安房館に宿泊したのは昭和25年4月27日の夜から28日の朝までの一泊のみである。芙美子は28日の夜は宮之浦の田代館に一泊、翌29日の朝八時に宮之浦港からたちばな丸で出航している。午後四時に種子島に着き、午後九時に出港、翌30日の朝四時には鹿児島港に着いている。
林芙美子の「屋久島紀行」に「無口でおとなしい女主人」と記された女将は今まで名前もその容姿も知られていなかったが、私は昨年9月の屋久島研究旅行で田代別館の女将田代房枝さんに取材し、先代女将の名前と、たった一枚残された写真でその容姿を知ることができた。その詳しい事情に関しては今年四月に刊行した『林芙美子屋久島』に書いてあるので関心のある方は是非お読みください。
今回の展示コーナーには「無口でおとなしい女主人」の肖像写真、私が撮影した屋久島の写真、拙著『林芙美子屋久島』の市販版と限定五十部の『私家版 林芙美子屋久島』も展示してあります。新しい発見に満ちた「林芙美子屋久島」の展示ですので、ぜひご覧ください。

図書館内の展示コーナー前で。展示構成を担当した戸田課長(左)と山崎主任(中央)


屋久島での写真を見る高橋則英図書館副館長。写真学科の高橋教授は「林芙美子と写真」のテーマで執筆の予定。

「主婦之友社」の屋久島アルバム。明記されていないが撮影者は林芙美子に同行した河内滋カメラマン。