塵表閣の女将小林美知子さんからネクタイピンが届く

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昨日、大学の研究室に私宛に信州上林温泉の塵表閣の女将小林美知子さんからレターパックが届けられていた。実は五月二十九日、林芙美子研究取材のために塵表閣を訪れた時、ネクタイピンを失くしたことに気づき、東京から女将さんにその旨電話しておいた。まず見つからないとは思っていたのだが、お客さんから届けられたということで、私の方にわざわざ送っていただいたのである。この七宝焼のネクタイピンは、いまから三十年前、当時文芸学科の主任になられたばかりの進藤純孝教授からいただいたもので宝物のように思って大事にしていたものなのである。着替えの時に脱衣場でとつぜん落下音がしたので、その時に落としたのではないかと思っていた。塵表閣の門前で撮影した写真にまだネクタイピンはついており、美知子女将に取材したときの写真にすでにネクタイピンがついていなかったので、あとからそのように思ったのである。この日、私たち一行は宿泊せずに帰ったのだが、ネクタイピンはゆっくり塵表閣を満喫したことだろう。女将さんをはじめ、発見して届けてくださった方にあつく御礼申し上げます。なお、林芙美子ゆかりの塵表閣には二十五日宿泊する予定です。美知子女将にゆっくりお話を伺うことになっています。