「マンガ論」は「まなづるとダァリヤ」

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本日の「マンガ論」は宮沢賢治の童話「まなづるとダァリヤ」を受講生に演技してもらいながらすすめる。賢治童話は多くのマンガ家によってマンガ化されている。賢治童話はマンガ家や絵本作家に限らず映画監督や舞台監督たちを刺激し創作衝動を起こさせている。今までに映画化され舞台化された賢治童話は数多い。






受講生の感想
すごいおもしろかったです。赤いダアリヤは、太陽に近づきすぎて燃えてしまったんだなと思いました。
(音楽 小林麻利子)

白いダアリヤ→したたかで良いとこ取りする人
赤いダアリヤ→感情的で破滅する人
黄色いダアリヤ→モブ
と捉えました。
そう考えると私は白いダアリヤになりたい赤いダアリヤです。
(文芸 西村夢音)

宮沢賢治さんの作品をもっと読まなきゃなと思いました。激しく深い世界を知りたい。
黄色いダアリヤ②をやらせていただきました。緊張しました…。もっとがんばります。
(演劇 三品優里子)

最後の金髪の方、非常に良かったです。男性なのに、赤いダアリヤ一番うまかったように思います。
ウロボロスの話で、牧歌的な一場面が、一気に宇宙まで飛躍して、つくづく宮沢賢治は一筋縄では行かないと思いました。
白いダアリヤは絶対腹黒ですね。ああいう、普段は清楚にしている人間というのは、実は腹が黒いものです。
(文芸 大西由益)

私の『まなづるとダアリヤ』の解釈は赤(美人の女)黄(赤の腰ぎんちゃく)まなづる(赤の好きな人)白(まなづるの好きな人)だったので、清水先生の解釈もまた面白いものでした。なるほど、赤は太陽その解釈でもまた世界観が広がりますね。
(文芸 大塚理紗)

今回の講義で赤いダアリヤは単にバラを妬んでいるだけかと思ってましたが太陽になりたいんだ! ということを知って、世界がパァッッと広がった気がしました。題の『まなづるとダアリヤ』となっているのも、まなづるは宇宙からの使者なのかも…と思ってワクワクしました。
(文芸 木村優子

男性が演じるダアリヤが新鮮でおもしろかった。(黄色いダアリヤのイヤミっぽい役もやってみたかったです。)赤いダアリヤをやるのは実は2回目だったのですが、前よりエネルギーがなかったかも??? みんなきれいで個性的なダアリヤでよかったです。
(文芸 高橋加奈)

最後、黄色のダアリヤの涙の中で、赤いダアリヤがなりたかった太陽が昇ってゆくのは本当に皮肉だと思う。
私は、外見の美しさよりも内面の美しさが大事だと思う。(もちろん外見も大事だが)
来週も楽しみです。
(音楽 黒川遼)

子どもの頃から好きな話でしたが、ウロボロスの解釈は初めてでした。初めてでしたが、何だかとても納得がいきます。ダアリヤ達がくだもの畑の中に生えているのにも、恐らく意味があるのではと思いました。
(映画 三田理恵子)

まなづるがウロボロスという解釈がとても面白かった。太陽になりたい赤いダアリヤよりも、黙って咲いている白いダアリヤを、彼が好きになった理由を自分なりに考察してみたくなった。
(映画 岩間美香)

白いダアリヤの清楚さは計算されたもののようでちょっと怖いです。きっと腹黒いというか、赤いダアリヤを見下しているのでは、と思いました。「身の程知らずな奴」とか言って。
実は黄色のダアリヤが一番人間らしい、善悪併せ持つタイプなんではないでしょうか。
(文芸 山田佑美)

赤いダアリヤは欲を出しすぎて狂い、自分を失って、連れていかれてしまいました。赤いダアリヤもかわいそうです。
白いダアリヤは最初から全て持っていてずるいです。
(演劇 冨士あゆ)

先生のどの学生にも負けない力強い演技がすごかったです。暑い中の熱血授業はあつくて大変ですね。
(演劇 山田沙央里)