図書館長室で打ち合わせ・学部長指定研究採用に関して

◎午後二時過ぎ図書館長室で戸田課長と、図書委員会の開催について話し合う。十五日に予定していた第三回図書委員会は地震の関係で延期にした。原発問題、余震など相変わらず状況は深刻だが、とりあえず三月二十二日午後二時半から図書委員会を開催することにした。状況次第で予定を変更する可能性もあり、その場合は図書委員の先生方にはメールでその旨知らせることにした。

◎今年の二月十六日に図書館長として「平成23年度 日本大学芸術学部長指定研究計画書」を研究事務課に提出しておいたが、三月十五日の教授会において正式に採用されたので、具体的に動き出すことにした。今回提出した研究計画の目的と役割分担の研究者を紹介しておきます。

研究代表者
 清水正(図書館長・文芸学科教授)カタログ監修・研究計画の遂行と総括
研究分担者
 高橋則英(図書館副館長・写真学科教授)林芙美子の写真に関する検証
 中村文昭(文芸学科教授)林芙美子の詩歌に関するコメント
 中島忠家(デザイン学科教授)文字デザイン・パネル作製
 山下聖美(文芸学科専任講師。四月より准教授)生原稿と初版本に関する検証
 戸田浩司(図書館事務課長)研究に関わる事務全般

研究の目的
 本研究の実際的な目的は、日本大学芸術学部図書館が所蔵している貴重図書(林芙美子の生原稿や初版本)を中心として、文芸学科資料室や研究室に所蔵されている林芙美子の初版本を写真撮影、スキャンなどして図録・目録を作り、各分野(文学・絵画・映画・演劇)の研究者のコメントをつけて総合的なカタログ「林芙美子の芸術ーー林芙美子没後六十年記念ーー」を作り、広く学内外に日本大学芸術学部図書館の実質的な仕事を発信することにある。八学科を擁する芸術学部の図書館にふさわしい、林芙美子のカタログ作製を目指している。平成二十三年は芸術学部創設九十年の記念すべき年であり、充実したカタログを作製することで図書館の存在意義を再確認し、多少なりとも芸術学部の記念式典に奇与したいと考えている。

以上の研究目的のもと、計画を順調に実施するため、本日は戸田課長と山崎恭子主任、それに昨年からすでに林芙美子の初版本の目録作りを進めている山下聖美先生を交えて、かなり具体的な話を展開することができた。わたしが第一に望むのは「顔の見える図書館運営」である。だれがどのような仕事をしているのか。どのようなビジョンを持って与えられた仕事を遂行するのか。自らの仕事に情熱を持って臨むこと、そうすれば日芸の図書館の独自的な姿もおのずから立ち上がってくるであろう。本日は図書館の職員を労って植月惠一郎教授が江古田アンデルセンのおいしいお菓子「RAISINS SABLE」を差し入れてくださった。感謝申し上げます。

山崎主任 戸田課長 清水正