宮沢賢治の童話「雪渡り」の絵本

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二〇〇六年二月に刊行した「ケンジ童話の絵本と漫画」(日芸文芸学科「雑誌研究」編集室刊行・発行清水正)の中から古川愛さんの力作絵本「雪渡り」を紹介する。この雑誌は学内雑誌であるため、一般の人たちにはほとんど知られていない。今後、積極的に学外の人たちにも目に触れるように当ブログから発信していきたいと考えている。

本誌の「まえがき」
清水 正(日本大学芸術学部教授)
 宮沢賢治の童話を題材にした漫画や絵本は多い。それはケンジ童話を読んだ人々の心のなかで、その作品を別の形で表現したいという衝動にかられるからであろう。わたしは十数年にわたって作品批評というかたちで、ケンジ童話のテキストを解体し、想像・創造力を限りなく発揮して再構築してきたが、絵心のあるものは、漫画や絵本にしたいと思うにちがいない。日大芸術学部文芸学科の担当講座ではケンジ童話を題材にして朗読、演技、ビデオ撮影、音楽劇などを展開し、それらを収録したDVDなどを作成してきたが、本年度は〈漫画〉と〈絵本〉にしぼって作成してもらうことにした。授業でとりあげたケンジ童話は「まなづるとダアリヤ」「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「注文の多い料理店」「オツベルと象」「雪渡り」などであるが、漫画・絵本作成にあたって作品は自由に選択させた。
受講生の中には宮沢賢治の愛読者もいるが、今まで一度もケンジ童話に触れなかった者もいる。わたしが学生に要望するのは、既成の読みにとらわれない自由で奔放な創造力の駆使であり、創造力の発揮である。学生諸君が、どのようにケンジ童話を自分なりの表現に再構築したか。それを見ることは実に楽しみなことである。提出された百篇以上の作品の中から二十三篇を選び、編集・構成することにした。芸術学部の学生諸君の独自の世界を味わって頂ければ幸いである。
二〇〇六年二月十日


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