まつもと市民芸術館での『罪と罰』講演が「松本経済新聞」「市民タイムス」に紹介される
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清水正の著作 D文学研究会発行本
去る二十四日にまつもと市民芸術館で講演した『罪と罰』の講演が「松本経済新聞」(2010.11.28)や「市民タイムス」で紹介されました、今回は前者の記事を再録しておきます。
「松本経済新聞」より
「制限がなければ3時間でも4時間でも話したい」と熱く講義する清水教授
まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で来月行われる「罪と罰」の上演に先駆け、小説「罪と罰」の魅力を紹介する講演会「ドストエフスキーなんてこわくない 清水正の世界でいちばん楽しい『罪と罰』の話」が11月24日、行われた。
同館を拠点に活動する演劇集団「レジデントカンパニー」が行う同公演。「『罪と罰』『ドストエフスキー』と聞くと難しそうに思って気後れしてしまっている人に、親近感や興味を持ってもらいたい」と同館が講演会を企画した。
当日は約80人が参加。日本大学芸術学部文芸学科の清水正教授が講師を務め、「登場人物の呼び名がたくさん出てくるが、その呼び名で関係性が分かる」などホワイトボードを用いて解説した。28万円で購入したという、1892(明治25)年に初めて翻訳本として出版された「罪と罰」を披露したほか、手塚治虫さんによって漫画化された作品に触れたりしながら熱く語る清水教授の講義に、参加者はメモをとるなどして興味深く耳を傾けた。
150年以上読み継がれている同作品を「19世紀のロシアの話だが、今の日本の青年の話にもなる。国境も時代も越える作品」「人間のあらゆる問題は、ドストエフスキーがほとんど書いている」と清水教授。「多くの人に読んでもらって人間とは何かを深く考えてほしい。芸術や文学はどんなに求めても『ノー』と言わず、もっと深いところまでもっと来いと言う。そこがすごい」と1時間半の講演を締めくくった。
その後の質疑応答で、今回の公演について、「芝居の中でどういう新解釈を打ち出すかだと思う。自分は言語によって再構築しているが、演劇は役者、照明、音響などでどのように再構築するかにかかっている」と期待を寄せた。
「今日は文学者から見た『罪と罰』について深い話が聞けた。これをきっかけに『演劇』だったらどうなるかを、想像力をフルに使って楽しんでもらえれば」と同館担当者。「ドストエフスキーファンの人にもぜひ足を運んでほしい」とも。
公演は12月11日〜16日に5回の公演を行う。チケットは、一般=3,500円、高校生以下=2,500円。12日は公演後にアフタートークも予定する。問い合わせは同館まで。
「市民タイムス」の小岩井記者の取材を受ける。
翌二十五日の朝、タリーズでコーヒー。