清水ゼミ四年の記念撮影

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清水正の著作   D文学研究会発行本


清水ゼミ四年は実に自由気ままだ。毎週顔を出す学生はいない。四年生ともなると第一の仕事は卒業論文制作となる。その上に就職活動までしなければならない。が、そのなかで古賀君と佐藤君は七割出席、坂元君もかなりの出席率だが、記念撮影のこの日はどういうわけか欠席であった。女性陣は、かなり気ままな出席で、時間通りに教室にいることはまずない。四年生になってまずしっかりと取り組んでもらいたいのは卒論なので、出席についてうるさく言うことはない。相談があればいつでも研究室に来なさいということにしてある。ゼミは雑談風に恋愛論やら人生論から、現在のジャーナリズムにおける諸問題やら政治の動向まで多様に展開している。今、林芙美子の『浮雲』論を執筆しているので、富岡とゆき子の関係を通して男と女の関係やら、敗戦後六十五年の日本男子の「虚無」までとりあげている。屋久島旅行で感じたことやら、芸祭の感想など、とにかく授業に参加した者にしかわからない生々しい話で盛りあがっている。就職などどこ吹く風の古賀君はわたしの話に妙に押し殺した笑顔で応えてくれる。笑顔が素敵な佐藤君の夢は演劇、忘れた頃に教室に顔を出すサツキさんはすでに製作会社に内定。さまざまな悩みを抱え込んで清水ゼミ四年は、とりあえず元気にしているようです。卒論はひとつの区切り、人生の川に杭を打ち込むことだから、しっかり今打ち込んでおくように。