「マンガ論」は「となりのトトロ」

ここをクリックしてください エデンの南   清水正の林芙美子『浮雲』論連載    清水正研究室  
清水正の著作   D文学研究会発行本
十月十八日の「マンガ論」は日野日出志賞受賞の発表、十一月十五日の特別講座「石ノ森章太郎萬画館ができるまで」(講師は前館長の板橋一雄氏)のことなどを話した後、宮崎駿の「となりのトトロ」について講義する。学生の感想などを聞いたうえで、「となりのトトロ」における隠された秘密や、死と復活について話す。その他、手塚治虫のマンガ『罪と罰』、落合尚之の『罪と罰』、山口貴由の『シグルイ』、神田森莉の『血まみれの夏休み』における〈復讐するは愛である〉、赤塚不二夫のマンガ家人生に体現された〈きょむは愛〉についても語る。

受講生の感想
宮崎駿さんは、幼いころにお母さんが病気で、あまり一緒にいることができなかった。だから宮崎さんの作品には、幼いころあこがれた母が沢山登場するのだと、TVの番組でやっていました。(本でもそのようなことを言っていました)だから、トトロ=母性であり、母を失った悲しみと、すべてつつみこむ母性のトトロという意見はたしかにそうかもしれないと、私は思いました。
(演劇学科 丸山詩野)

韓国語訳は教え子のイー・ウンジュさんがが担当しました。
先生の書いたトトロ論読みたいです。
ジブリの再構築を聞いて、今までただ見ていただけの自分はもったいないことをした、という気持ちになりました。もう一度、ジブリ作品を見直そうと思います。あと私も千と千尋までがジブリの良作だと思います。
(放送学科 黒澤冴香)

メイちゃんがトトロのお腹の上で寝ている場面を見ると、小さい頃お母さんのお腹の上でうつぶせになって寝たことを思い出します。トトロは性別で分けるとお父さんだと思っていましたが、何となくお母さんでも良い気がしてきました。
(放送学科 江越美紀)

『トトロ』大好きです。『トトロ』の魅力は・・・ほんわかした所とスピード感がある所だと思います。
先生が“『千と千尋の神隠し』の上昇と落下が魅力”と言っていた様に。
全く逆ということです。
(映画学科 細田千尋

トトロの次にもっと『千と千尋の神隠し』をもっと勉強・・・と言うか先生の考察を詳しく聞きたいと感じました。たくさんの神様が出てきたりするので、あのあたりが気になります。
(映画学科 山田麻沙子)

・ “愛=復讐”に同感。愛があるからこそ、復讐に火がつくのですよね。愛にかえるのですよね。
・ 十三人の刺客を見て“死狂い”を感じました。
・ トトロは、生と死を感じるので今も好きです。
(演劇学科 斉藤優衣)

となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』の話を受けて、子供が次々と新しい世界にふれることに引きつけられて楽しめるというのになるほど、と思いました。そしてトトロはずっとオスだと思っていたので、先生の話を聞いて新しい感じがしました。
(映画学科 小野寺志織)

ジブリがとても好きなのですが、私も『となりのトトロ』にはやさしい感じと不気味な感じの両面を感じていました。先生の話を聞き、とても納得できたりあらたな発見をできました。
とても楽しかったです。
(文芸学科 浅沼杏奈)

トトロに母性を感じたことがなかったので、すごく驚きました。
そもそも性別とかないものだと思ってました。でもどちらかといえば父親っぽいなと思います。守ってくれそうな感じが。
(文芸学科 三矢日菜)

ジブリの講義が始まって嬉しかったです。
メイとさつき死亡説(お父さんが書いた小説の人物だった)という説は本当はどうなんだろうと思いました。
(文芸学科 澤田石円)

普段楽しんで見ているジブリアニメは思ったよりも深く、厳しい世界が描かれていると知った。今後、純粋に楽しんで視聴できないかも。
(放送学科 宮川晃典)

トトロは、誰か子どもにしか見えない森の精霊だという記憶があります。自然との調和(自然が大切に思える)をしやすい子どもだからこそ、日本人の原風景の中で優しいトトロに出会えたのだと思います。
(演劇学科 三田悠希)

「復讐の根底には愛がある」
「人間は悲しいから泣くとは限らない」
カオナシ=虚無」
「激しい上昇と落下=エクスタシー」
「でんぐり返し=死と復活の儀式」
今日はたくさん名言が。いつにも増して。
(美術学科 石井悠子)

トトロという小さい頃から大好きな作品が題材となったのが嬉しく、楽しみながら授業を受けることができました。
(演劇学科 向井うらら)

トトロっていろんな話聞きますよね。わりとブラックなことも。そんなのも含めて私は劇中のとれたて野菜が大好きです。
(演劇学科 土井玲奈)

トトロのストーリーでは、誰がいつ死んでいるのか。メイはトトロが見える時点で死んでいるのでしょうか。
(放送学科 鈴木香波)

トトロも父だとも母だとも思ったことがなかったし、男女の区別もしておらず、トトロはトトロ、という考え方だったので、先生や他の学生の方がトトロはお母さんだ!お父さんだ!などと言っていて、私にはわけが分からなかった。
(文芸学科 亀本実世)

先生の発想はいつも奇抜で面白いです。千と千尋やトトロなども想像もしないような解釈を知ることができるので視野が広がります。
(文芸学科 小林里純)

トトロを巨大な胸(母性)とするなら、垂れていた尻尾は乳首ですかね?腹も乳白色だし
、妙に納得してしまった自分がいます。
(文芸学科 塚本彬雄)

トトロは勝手にオスだと思っていたので性別がないと聞いて改めて、ああそうなんだーと思いました。父性を感じてたのかな。
(文芸学科 柳瀬美里)

トトロはずいぶん前に見たのであまり覚えていないのですが、ネコバスが可愛くて乗りたいと思ったのは覚えています。
そのせいか私はトトロよりネコバスに興味があるのですが・・・。
(文芸学科 篠崎早貴)

トトロは男だと思っていました。
白トトロはかわいいから女。
ジブリ映画は、色んなことが秘められているんですね。
(放送学科 谷口朱里)

トトロや千と千尋の奥深さについて友達と3日前ぐらいに話してたのでタイムリーでした。もう1回見てみたくなります。
(放送学科 中島範恵)

メイ達がバスに乗った死んだ母親とすれちがっていたという話は初めて聞いたので驚きました。
(文芸学科 吉田茜)

トトロ=おっぱい。思ってもみなかった解釈だったのでびっくりしました。
でも私にはやっぱりお父さんにみえました。
(演劇学科 大嶋麻沙美)

トトロは、明るいファンタジーと思っていましたが、たしかに後半は夕〜夜のシーンでうす暗さを思い出しました。
大人のトトロ、見てみたいです。
(演劇学科 飯野愛希子)

世界は虚無であるという結論に至ってしまったら、私たちは何を信じていけばいいのですか。
(演劇学科 石井えりか)

トトロのお腹にメイが落ちるシーンを思い出しました。気持ちよさそう。
(演劇学科 中小路充弘)

トトロは父であり、母である両方のエロスをもっていると思う(^w^)
(文芸学科 河野加奈)