日芸・自動車部新部員歓迎会(連載第十回)・林芙美子文学館訪問

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日芸・自動車部新部員歓迎会(2010/7/28) 林芙美子文学館訪問 
黒鳥館長の話はよどみなく続く。林芙美子の実父宮田麻太郎、母きく、養父沢井喜三郎、夫の手塚緑敏について手際よく語った後、展示された書籍、手紙などについて説明。続いて二階にあがって、さらに興味深い話が続いた。林芙美子文学館のブログに「2階は芙美子が母と夫、養子の4人で生活していたころの雰囲気を壊さぬよう、改装された1階と違い、当時に近い状態で保存されている。窓から志賀の山々や北信五岳が望める「執筆の部屋」には、愛用の机やタンスなども置かれ、息づかいが聞こえるようだ」と書かれているが、この部屋は本当に生活の日常的なにおいが染み込んでいる。壁にさりげなく掛けられた着物や洋服も、展示されているというよりは、まさにつかの間、そこに掛けられているといった感じであった。一行のなかで、最も若き日の林芙美子に似ていると評判のノンちゃんこと松本望さん(自動車部副将)に、洋服ダンスの引き出しから、館長が「この服も林芙美子がふだん着ていたもの」という、その洋服を着せて写真を撮ることにした。もちろん館長の特別なお許しがあって実現したことです。林芙美子の服を着て、机に向かったノンちゃん、はたして文豪芙美子の姿にどこまで迫れたかは見るひとにおまかせすることにしましょう。ところで、どさくさまぎれにマス研の藤野君がこの服を着て「あっ、ボクにぴったり」とか言ってはしゃいでいます。なるほど、まるであつらえたようにぴったりです。これではまるで、六十六年の時空を超えて疎開先の林芙美子一家に遊びに来たようなものです。寛容に微笑されていた黒鳥館長のお顔が優しさにあふれていました。感謝。