日芸・ホームカミングデー(2010/7/31)

ここをクリックしてください エデンの南   清水正の林芙美子『浮雲』論連載    清水正研究室  
清水正の著作   D文学研究会発行本
日芸・ホームカミングデー(2010/7/31)
江古田新校舎完成を記念して、卒業生に母校を訪問してもらい、新しくなった校舎、設備などの見学を通して、教職員との交流・親睦を深めるという趣旨の企画である。わたしは土曜日の午後二時頃大学についた。四時からのパーティへ出席すると、大ホールはすでに教職員と卒業生で満杯であった。野田慶人学部長の挨拶の後、小野事務局長の乾杯の音頭でパーテイが始まった。
清水ゼミの学生であった堀越輝雄君と二十年ぶりに会った。彼は「文芸研究Ⅰ」(通称ゼミ)の最初の授業で「来週までに『罪と罰』を読んでくるように」というわたしの要請に答えた唯一の学生であった。この日も池袋のリブロ書店で購入した『清水正ドストエフスキー論全集』第五巻を手にしていた。パーティ終了後、研究室で少しばかり思い出話を交わし、わたしが直接あげなければ絶対に入手できない限定五十部私家版の『現在進行形の『罪と罰』』と『童話集「注文の多い料理店」を読む』をサイン入りでプレゼントした。そのほかゼミ雑誌「ドストエフスキー研究」や「ドストエフスキー曼陀羅」などもさしあげた。


限定五十部私家版『童話集「注文の多い料理店」を読む』(Д文学研究会)

右は『現在進行形の『罪と罰』』(限定50部私家版・2010/6/20・Д文学研究会)
この本は『清水正ドストエフスキー論全集』第五巻の私家版で、タイトルとあとがきと装丁が全集版と異なっている。右は私が編集発行している「Д文学通信」でこの10号に堀越君の「『悪霊』について」が掲載されている。


左は清水ゼミが発行している「ドストエフスキー研究」の第10号。堀越君は「『白痴』を読んで」を掲載。発行は平成2年12月。右は堀越君の『悪霊』論。

左は「ドストエフスキー研究」10号の目次。右は平成12年発行の「ドストエフスキー研究」18号。

堀越君の顔を見ているうちに二十年の歳月があっという間に縮まった。彼以外にもこういう企画がなければなかなか会えない卒業生と再会することができた。この日は規模の大きい同窓会のような和やかな雰囲気で、「日芸っていいなァ」という思いを強くした。
それでは当日の模様を写真でご覧下さい。


野田学部長の挨拶

小野事務局長の乾杯音頭

文芸学科OG わたしの講演のときにはよく参加していただきました。


二十年ぶりに再会した清水ゼミの学生であった堀越君と